生活習慣病について ②

主な生活習慣病

・脂質異常症
中性脂肪(ちゅうせいしぼう)が異常に多い状態、もしくはHDLコレステロールが少ない状態のこと。
自覚症状がなく、特に生活に支障がない反面、放っておくと動脈硬化が進行し、突然の心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こすこともある。

・糖尿病
Ⅰ型とⅡ型があるが、生活習慣病では主にⅡ型が多い。
遺伝的要素(いでんてきようそ)に加え、過食、運動不足、肥満、ストレス、加齢などが要因となり発症する。

・高血圧
様々な要因が複雑にからみ合って発症するといわれている。
自覚症状がほとんどないが放っておくと、知らないうちに心臓や血管に大きな負担がかかり、やがて心臓病や脳卒中、腎臓病(じんぞうびょう)などの命にかかわる病気を引き起こす原因になる。

生活習慣病について ①

生活習慣病とは、不規則な食生活や食べすぎ、運動不足などの生活習慣が原因で起こる病気の総称(そうしょう)です。

生活習慣病と呼ばれる病気には、高血圧や脂質異常症(ししついじょうしょう)または高脂血症(こうしけつしょう)、糖尿病(とうにょうびょう)などがよく知られていますが、肥満やがんなども生活習慣病に含まれます。

生活習慣病になる原因は、上記に上げたものの他にタバコや飲酒、ストレスも関係してきます。

生活習慣病の症状は、ほとんど自覚症状(じかくしょうじょう)がありません。
しかし、生活習慣病を放っておくと血管が硬くなったり、血液がうまく流れなくなったり、つまったりする動脈硬化(どうみゃくこうか)を引き起こします。
動脈硬化が進むと、脳梗塞(のうこうそく)や心筋梗塞(しんきんこうそく)、さらには突然死の引き金となります。

メタボリックシンドロームについて

メタボリックシンドローム(通称メタボ)とは、内臓脂肪型肥満(ないぞうしぼうがたひまん)をきっかけに脂質異常、高血糖、高血圧となる状態です。

運動不足や食べ過ぎなど普段の生活の積み重ねが原因である場合が多く、生活習慣の見直し・改善がメタボを解消することに繋がってきます。
メタボの診断基準は以下の通りです。

●腹囲
男性 85cm 以上
女性 90cm 以上

●脂質異常
中性脂肪 150mg/dL 以上
HDLコレステロール 40mg/dL 未満

●高血糖
空腹時血糖値 110mg/dL 以上

●高血圧
最高血圧 130mmHg 以上
最低血圧 85mmHg 以上

腹囲と脂質異常、高血糖、高血圧のいずれか二つ以上が該当する場合、陽性となります。
メタボにならないようにするためには、冒頭でもお話ししたように適度な運動とバランスのよい食事を心掛け、体を健康に保つことが大切です。

コレステロールについて ②

コレステロールは主にLDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールの二種類に分類されます。

血液検査の際にはこの二つに加え、総コレステロールと中性脂肪を測ります。
それぞれの特徴は下記の通りです。

●総コレステロール
血液中に含まれるすべてのコレステロールの総量
目安は、130〜219(値 mg/dL)

●LDLコレステロール
肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ役割を担っている
値が増えすぎると血管中にたまって、動脈硬化を起こす危険性が高まる

●HDLコレステロール
小腸などで作られ、動脈にたまったLDLを引き抜いて肝臓に回収する
HDLコレステロールが少ないと、動脈壁へのコレステロール沈着が増え、脳梗塞、虚血性心疾患、腎不全、肝硬変、糖尿病などに進行する可能性がある

●中性脂肪
糖分(主食、アルコール、甘いもの)の摂り過ぎや運動不足で増え、LDL(悪玉)コレステロールを増やし、動脈硬化を進行させる

コレステロールについて ①

コレステロールは人間の体内に存在している脂肪分の一つです。
コレステロールと聞くと体にあまり良くないものといったイメージを持っているかもしれませんが、細胞膜(さいぼうまく)を作ったり、ビタミン類を代謝する役割を担うなど、人間の体にとって欠かすことのできない存在です。

しかし、体内のコレステロールの量が何かしらの原因で増加してしまうと動脈硬化(どうみゃくこうか)が起こり、様々な病気を引き起こしてしまうため、摂取(せっしゅ)する量などは注意しなければなりません。

メリット
・体内の細胞膜を構成したり、神経(しんけい)を保護する
・ホルモンや胆汁酸(たんじゅうさん)の原材料になる
・ビタミン類を代謝する

デメリット
・血中のLDLコレステロールが増えすぎると血管を細くし、動脈硬化の原因となる
・LDLコレステロールが少なすぎると血管が細く弱くなり、脳出血を引き起こす原因となる

油について

皆さんがよく口にしたり料理に使う油には、動物性脂肪と植物油の2種類が存在します。
主に動物性脂肪は動物の体内に含まれているもので植物油は植物に含まれるものという特徴をもっています。

よく口にる食品にはこの動物性脂肪が多く存在していますが、動物性脂肪は摂りすぎると健康へ悪影響を与える原因にもなります。動物の中でも動物性脂肪の量には違いがあり、牛や豚には多く含まれている反面、鶏などは少なめです。

動物性脂肪は飽和脂肪酸、植物油は不飽和脂肪酸と理解している方もいるかもしれませんが、鶏卵(けいらん)など動物からの食品が不飽和脂肪酸であったり、ヤシ油など植物からの食品が飽和脂肪酸であったりと、いちがいに決めつけることができません。

動物性脂肪を多く含む食品
・牛肉、豚肉、鶏肉、バター、ラード、牛乳、チーズ、アイスクリームなど

植物油を多く含む食品
・ごま油、菜種油、大豆油、マーガリンなど

脂質について ②

食事での脂質、あるいは私たちが皮下(ひか)に蓄(たくわ)えている脂質は分解すると脂肪酸とグリセリンになります。中でも重要なものが脂肪酸です。

脂肪酸は大きく飽和(ほうわ)脂肪酸と不飽和(ふほうわ)脂肪酸に分かれます。
飽和脂肪酸とは、炭素鎖(たんそさ)に二重結合(けつごう)あるいは三重結合を有しない脂肪酸のことで、不飽和脂肪酸は反対に二重結合や三重結合をもつものを呼びます。

簡単にいうと、冷蔵庫に入れたときに油が固まってしまう食品(脂身の多い肉やチーズなど)を飽和脂肪酸、固まらない食品(魚介類や豆腐など)を不飽和脂肪酸に分類することができます。

飽和脂肪酸の食品
・脂身の多い肉、ベーコン、ソーセージ、チーズ、バター、ポテトチップス、チョコレート、クッキー、ドーナツなど

不飽和脂肪酸の食品
・ごま油、菜種油、大豆油、豆腐、味噌、油揚げ、魚介類、魚の卵(魚卵)など

脂質について ①

脂質はたんぱく質や糖質と同じ三大栄養素の一つとして分類され、生体を構成する重要な成分です。

たんぱく質や糖質は水に溶けますが、脂質は水に溶けません。日頃よく使う「脂肪」という言葉と区別はなく、ほぼ同じ意味として使われます。

脂質は大きく分類すると、単純(たんじゅん)脂質、複合(ふくごう)脂質、誘導(ゆうどう)脂質に分けることができ、それぞれが様々な特徴を担っています。

単純脂質
アルコールと脂肪酸からなるもの。
・中性脂肪:エネルギーの貯蔵(ちょぞう)や組織を保護する
・ろう:食品中の脂肪の大部分を占める

複合脂質
分子中にリン酸や糖などを含むもの。
・リン脂質:細胞膜(さいぼうまく)を構成し、物質の透過(とうか)を調節する
・糖脂質:脳や神経組織に広く分布(ぶんぷ)している

誘導脂質
単純脂質や複合脂質から加水分解(かすいぶんかい)によって誘導されたもの。
・コレステロール:細胞膜、ホルモンなどの構成成分として、体内に広く分布している

プロテインについて

プロテインとは、たんぱく質を英語に訳(やく)したものです。成人が健康的な生活を送る上で最低限必要とされているたんぱく質の量は、体重1kgあたり1gといわれています。ですが、あくまでもこれは運動を普段行わない人の最低限の量なので、体を動かしている人には1kgあたり1gでは足りません。

普段運動をされる人は体重1kgあたり2gが理想とされています。しかし、1kgあたり2gを体重70kgの方で計算してみると、140gとなります。これは卵20個以上、牛乳4L以上に相当し、毎日摂取(せっしゅ)するのにはなかなか現実的な数字ではありません。

そこで、プロテインを摂取することによって体脂肪をなるべく増やさずに筋肉を増やすことができるのです。ただし、この数字は普段運動をされる人の目安のため、摂取する量については注意が必要です。
また、摂取する時間帯でも体内での吸収率(きゅうしゅうりつ)が変化してしまうため、プロテインを摂取する際には適切な量・時間を意識するようにしましょう。

たんぱく質について

たんぱく質は三大栄養素の一つで、筋肉や内蔵などを作る重要な構成成分です。
また、酵素やホルモンなどとしても働きます。その他、糖や脂肪に比べると少ない割合ですが、燃料としても用いられています。

たんぱく質は成人の体内の約12~15%を占め、主に血液や内蔵組織、筋肉に存在しています。
特に筋肉の中に多く存在していて、体内の総たんぱく質の約65%がここにあります。

たんぱく質は体内に蓄(たくわ)えておくことのできる臓器(ぞうき)はありません。
強いて言えば筋肉が貯蔵庫(ちょぞうこ)ですが、筋肉が減ってしまうと体内のたんぱく質の量も減ってしまうため、体内でたんぱく質を蓄えておくことは難しいです。

2019/6/6
前回はたんぱく質の特徴についてお話ししました。今回は、たんぱく質の中身についてお話しします。

たんぱく質はアミノ酸から作られています。小さなものから巨大なものまであり、大きなたんぱく質ほど非常に複雑な立体構造(りったいこうぞう)をしています。
また、たんぱく質は体内に入るとアミノ酸にまで分解されて吸収され、体内で再び必要なたんぱく質に作り直されます。

全てのたんぱく質は20種類のアミノ酸からできています。しかし、私たちは、このうち8種類(子どもでは9~10種類)を体内で作ることができません。
体内で作ることのできないアミノ酸を必須(ひっす)アミノ酸、作ることのできるアミノ酸は非必須(ひひっす)アミノ酸といい、必須アミノ酸は食物から摂取することができます。

必須アミノ酸
・バリン・ロイシン・イソロイシン・リジン・メチオニン・スレオニン・トリプトファン・フェニールアラニン

非必須アミノ酸
・アラニン・システイン・チロジン・プロリン・セリン・グリシン・アスパラギン酸・グルタミン酸・グルタミン・ヒスチジン・アルギニン 
※ヒスチジンとアルギニンは小児、幼児は必須に分類される