FG栄養コラム③

良質で強い筋肉をつくるには

筋肉はたんぱく質でできている

私たちの体を構成する成分は、約60%が水分、20%がたんぱく質、15%が脂質、残りの5%がミネラルでできていると言われています。たんぱく質が20%と聞くと少なく感じますか?いえいえそんな事はないんです!以前、私たちの体は約37兆個もの細胞で出来ているとお話しましたが、筋肉、骨、内臓、皮膚、髪の毛などそれら全てがたんぱく質でできています。

食事から摂取したたんぱく質は、体内でアミノ酸に分解され、筋肉や内臓を作る材料になったりエネルギー源や脂肪として蓄積されます。アミノ酸は20種類あり、自分の体内で作る事のできる非必須アミノ酸(11種類)と、体内では作れない、もしくは十分な量を作れない必須アミノ酸(9種類)に分けられます。スポーツドリンクや栄養補助食品のパッケージなとで『アミノ酸』というワードを見つけたら、「たんぱく質のことだな」「体内で作れない種類もある」と思い出してもらえると嬉しいです!

良質なたんぱく質を取ろう!

強い筋肉を作るには、必須アミノ酸をバランスよく含む良質なたんぱく質を摂取する必要があります。良質なたんぱく質とは、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品のことで、特に鶏肉はアミノ酸の吸収を助けるビタミンB6も多く含んでいるのでオススメです。しかし鶏肉ばかり食べていると栄養素が偏ってしまいますよね。それぞれに含まれるアミノ酸は違うので、たんぱく質の中でも色々な食材を使うように工夫できるといいと思います。

さてここで質問です。たんぱく質を食べれば食べる程たくさん筋肉ができるでしょうか?

残念ながら答えはNOです。摂りすぎると消化時の内臓負担が増えるので、小中学校の間は食事から摂取する分で十分だと思います。まだまだ子どもたちの体は成長段階で様々な栄養素が必要です。やはり普段の食事をバランス良く食べる事を大切にしていきましょう!

今回のレシピは鶏肉のカレーパン粉焼きをご紹介します。

パワーと栄養を兼ね備えた鶏肉を使った、バッターたちにぴったりの一品です!
カレースパイスが身体のエンジンを活性化し、ホームランを狙うための力をチャージします!
腸内環境を整え、免疫力も高めるカレーのスパイスで、最高のパフォーマンスを発揮しましょう!


体が疲れている時にもカレー風味で食欲アップ

鶏肉のカレーパン粉焼き

調理時間 15分

材料費 158円/人

難易度 

アレルゲン 鶏肉

材料(4人分)
鶏もも肉2枚
塩胡椒少々
料理酒少々
パン粉45g(計量カップ1杯)
カレー粉大匙1.5杯
サラダ油大匙2

手順

鶏肉は余分な皮や脂肪を取り除き一口大に切り、塩胡椒、お酒を揉み込む

ビニール袋にパン粉、カレー粉、切った鶏肉を入れ、よく振りパン粉をまぶす

フライパンを中火で熱し、サラダ油を入れる
パン粉を手で押さえてしっかり付けてからフライパンに並べて焼く

焼き色が付いたら裏返して、火を通す

お皿に鶏肉を盛り、千切りキャベツとトマトを添えてできあかり♪
コメント

ビタミンB6はアミノ酸代謝の主役!
ビタミンV6はたんぱく質がアミノ酸に分解される時も、他の物質に作り変える時にも必要な栄養素で、たんぱく質を多く摂ればその分ビタミンB6も多く必要になります。また免疫機能の正常な働きの維持にも効果を発揮します。

運動量増加や傷の治りが早くなる効果も!
鶏肉にはミネラル(鉄や亜鉛)が多く含まれています。鉄は体中に酸素を運ぶ赤血球を作る役割があり、鉄が不足すると脳に十分な酸素が送られず思考力や運動力の低下につながることも。亜鉛は新しい細胞が作られる時に必要なミネラルで、骨を丈夫にしたり、成長促進、怪我の治りを早くする効果があります。

カレーのスパイスで腸内環境を整え、免疫力アップ!
スパイスと聞くと刺激が強いイメージがありますが、カレー粉に含まれるターメリック(ウコン)には腸内環境を整え、消化促進、免疫力アップ、抗炎症作用など体に良い効果がたくさんあります。また発汗作用で体温を下げる効果があるので、暑い季節や疲れが出てくるこれからの時期におすすめの食材です。

※健康な人を対象にした栄養アドバイスです。病気・高齢者・食事を取りづらいなど特別な配慮が必要な人は専門家にご相談ください。

※食事をされる際は当事者の自己責任において調理していただくことを基本とし、本レシピを利用してなされた一切の行為およびその結果についてFor Growthは一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。