FG栄養コラム②
噛むことの大切さ
みなさんは一口食べるごとに何回噛んでいますか?
一見スポーツ栄養とは関係なさそうですが、咀嚼(そしゃく)はとても重要です。
なぜなら食べた栄養素を体の隅々まで行き渡らせるために必要な消化・吸収。その中で唯一自分の意思で行うことのできるのが咀嚼です。
子どもたちは毎日忙しいスケジュールをこなしているため、食事にかける時間もあまり多くはないのではないでしょうか。早食いになると噛む回数も減ります。十分に咀嚼されず食べ物が大きな塊のまま体内に入ると、消化・吸収に時間がかかり消化不良の原因や胃腸の負担が増えてしまいます。すると体内のエネルギーも消化に使われてしまうので、試合やトレーニングに使うはずだったエネルギーも減ってしまうかもしれません。よく噛むことで唾液が分泌され消化が促されます。そして唾液の分泌を合図に消化管が動き出し消化・吸収がスムーズに行われます。
また、良く噛んで顎や顔の筋肉を動かすことで血流が良くなり、酸素や栄養素をより多く運んだり、脳の働きが活発になります。咀嚼にはストレス軽減効果もあると言われていて、良いことづくしなのです。一口30回は難しくても15回を目標に頑張ってみましょう!
今回ご紹介するレシピはベーコン入りきんぴらです。定番のカミカミメニューもベーコンが入る事で食べやすくなります。
人参をはじめとする緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンは脂溶性ビタミンといい、水には溶けにくく、油には溶けやすい性質があり、油を使った料理と相性がよく吸収率がアップします!
β-カロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の細胞を強化し免疫力を高めてくれるので怪我や病気予防に繋がりますよ。
カミカミメニューで栄養UP!是非試してみてくださいね。
カミカミメニューのすすめ!
ベーコン入りきんぴら
調理時間 15分
材料費 101円/人
難易度 中
アレルゲン 豚肉、ごま、大豆
| 1本 |
| 1本 |
| 5枚 |
| 大匙2 |
| 各大匙1 |
| 大匙2 |
| お好みで |
| 手順 | |
| ① 人参とベーコンは少し厚めの千切り、ごぼうは半月の斜めスライスに切り、水につけてアク抜きをする。 ★の調味料を合わせておく | ![]() |
| ② フライパンを熱してベーコンを炒め、火が通ったらお皿に取り出す ベーコンの油を使ってごぼうと人参を炒める ※油が足りなかったら足す | ![]() |
| ③ しんなりしたら、砂糖を加えて混ぜる | |
| ④ ごぼうが好みの固さになったら★の調味料を入れて煮立たせる | ![]() |
| ⑤ お皿に盛り付けて、白胡麻をふったら完成♪ | ![]() |
コメント
表面積を増やし噛む回数UP!
今回のレシピではごぼうを半月の斜めスライス切りにしました。表面積を増やすことで噛む回数を自然とUPさせることができます。薄くスライスすることで火が通りやすく調理時間の節約になります。
緑黄色野菜は油と一緒に食べることで吸収率UP!
人参などの緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンは脂溶性ビタミンといい、水には溶けにくく、油には溶けやすい性質があり、油と一緒に摂取することで吸収率がアップします。緑黄色野菜そのものを油を使って調理するだけでなく、揚げ物やオイル入りドレッシングのサラダなど油を使った他の料理と組み合わせるだけでも吸収率がアップするので、ぜひ組み合わせの参考にしてみて下さい!
免疫力と目の働きを助けるビタミンA!
β-カロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の細胞を強化し免疫力を高めてくれるので怪我や病気予防に繋がります。またビタミンAは薄暗い場所でも目が見えるように光を感じる機能(=暗順応)を高める働きがあります。これからどんどん日が長くなりますが、薄暗い中での練習や試合の際に、暗くて見えにくいといったトラブルを助けてくれます。
※健康な人を対象にした栄養アドバイスです。病気・高齢者・食事を取りづらいなど特別な配慮が必要な人は専門家にご相談ください。
※食事をされる際は当事者の自己責任において調理していただくことを基本とし、本レシピを利用してなされた一切の行為およびその結果についてFor Growthは一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。




